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「伝える」と「伝わる」の違いを理解して、共感を生むスピーチを
ビジネスや日常のコミュニケーションで「伝える」と「伝わる」は異なる意味を持ちます。
「伝える」は自分の思いや考えを相手に届ける行為ですが、「伝わる」は相手がその内容を受け取り、共感や理解を深めることができる状態です。
効果的なコミュニケーションをするためには、この「伝わる」部分を意識したアプローチが重要です。
メンタルが土台、心の状態が内容と伝え方を支える
メンタルの基盤がしっかりしていないと、話す内容や伝え方も不安定になりがちです。
緊張や不安、そして自信の欠如は、そのまま伝わり方に影響を与えます。
逆に、心が落ち着き、強く前向きな状態であれば、自然と内容にも一貫性が生まれ、伝わりやすい形になります。
メンタルの状態は、話す際の「土台」になるため、しっかり整えることが大切です。
特別講師の講義:プロダクト・アウトとマーケット・インのバランス
コミュニケーションにおいて重要なのは、自分が話したいこと(プロダクト・アウト)と、相手が聴きたいこと(マーケット・イン)のバランスです。
これらの視点を掛け合わせ、両者の重なる「★の部分」を意識することで、「伝わる」コミュニケーションが実現します。
たとえば、マーケティングのスピーチで、ただ自社のサービスの魅力を話すのではなく、顧客のニーズや興味関心に沿った内容を考えることで、相手に届きやすくなります。
この「マーケット・イン」の視点を持ち、相手の期待やニーズを尊重することが、「伝わる」ための第一歩です。
共感を生むスピーチの型
共感を生むスピーチは、「右肩上がりの構成」が鍵となります。
以下の構成を活用することで、相手が感情移入しやすくなり、心に響く話が可能です。
1. 背景(きっかけ):過去の自分が直面した課題や悩み、不安や弱点などのマイナス体験を振り返りましょう。人は共感できるエピソードから心を開くことが多いため、聴き手も話に引き込まれます。
2. 転機:マイナス要因を解消する出来事や人との出会いなど、変化のきっかけを語ります。ここでの転機が、聴き手に「この先、何が起こるのか」という期待を抱かせます。
3. 成長:転機を通じて得たプラス体験や成長を具体的に話します。進歩や努力を見せることで、聴き手も一緒に成功体験を感じられます。
4. 発見:最後に、そこから得られた気づきや明るい未来に繋がる発見をシェアすることで、聴き手も希望を感じ、話が「伝わる」形で心に残ります。
「伝わる」ためのポイント
自分が伝えたいことを話す「プロダクト・アウト」だけでなく、相手が聴きたいことを理解し、その内容に合わせて「マーケット・イン」の視点を取り入れることで、伝え方に深みが生まれます。
最後に、コミュニケーションにおいて重要なのは、話すだけでなく、相手に本当に「伝わる」ことです。
まとめ
第5講は皆さんにとって最大の試練となりました。特に、「人生で一度しか味わえないランチ」という特別な体験を通じて、皆さんの内に新たな自信が生まれたのではないでしょうか。
受講当初はできなかったことも、仲間と共に切磋琢磨しながら成長を遂げ、数々の困難を乗り越えてきました。その過程で得た経験こそ、皆さんの人生にとって何ものにも代えがたい財産です。
そして、いよいよ卒業発表を迎えます。振り返ったとき、皆さんはこのかけがえのない時間の素晴らしさに改めて気づくことでしょう。
NLCのプログラムには「まなぶ」「たのしむ」「つくる」「きづく」の4つの要素がありますが、特に「きづく」は卒業後に初めて深く実感するものです。
成長の軌跡を振り返りながら、今日まで歩んできた道が、皆さんの未来にどれほどの力を与えるかを感じ取っていただきたいと思います。
さあ、卒業式です。
皆さんの一人ひとりが主役として輝く晴れ舞台が用意されています。
社長や仲間が見守る中で、皆さん自身の成長と誇りを精一杯表現してください。
自分の道を切り拓いた自信と覚悟を、ここで大いに示してほしいと思います。