「Next Leaders College」(NLC)第4講では、リーダーシップの中核をなす「巻込み力」をテーマにしたセッションが行われました。
今回は、このセミナーで学んだ内容を振り返り、実際に職場で活かすためのポイントをフィードバックします。
参加者の皆さんが幹部としてさらに成長するために、どのように巻込み力を活かすべきか、具体的な事例も交えながら解説します。
目次
巻込み力とは?9割の上司が見落とすリーダースキル
あなたは自分のビジョンにチームを巻き込めていますか?巻込み力とは、周囲を自らの目標やビジョンに引き込み、共に前進する力のこと。
しかし、実際には9割の上司がこのスキルを十分に発揮できていないと言われています。
リーダーシップに必要な「巻込み力」:成功する3つのポイント
リーダーとして、目標を達成するためには「巻込み力」が不可欠です。
自分一人で完璧にやり遂げることができたとしても、組織全体で成功するためには周囲を巻き込む力が重要です。
今回は、巻込み力を強化するための3つのポイントをご紹介します。
① 主催者を増やす(共犯者理論)
目標を達成するためには、単なる指示の受け手ではなく、主体的に動く「共犯者」を増やすことが重要です。共犯者理論とは、リーダーが目標を共有し、チームメンバーがそれに向かって自主的に行動する仕組みを作るという考え方です。これは、参加者を「お客様」として扱わず、あくまで仲間として巻き込む姿勢が求められます。
リーダーシップにおいて、マネージメントの真髄は「いかにして周りの人に喜んで動いてもらうか」にあります。
共犯者としての役割を与えることで、メンバーは責任感と達成感を感じながら目標に向かって進むことができるのです。
② 相手の取れ高を設計する
次に重要なのは、「相手の取れ高」を設計することです。リーダーが全ての業務を抱え込んでしまうと、部下やチームメンバーが活躍する場を奪ってしまうことになります。特に能力の高い上司ほど、この罠に陥りやすいです。自分で全てを行うのではなく、部下に適切な活躍の機会を与え、彼らが自ら成果を出せる環境を整えることが重要です。
このポイントで重要なのは、「お願い上手」になることです。
信頼してタスクを委ねることで、チーム全体のパフォーマンスが向上します。上司が頼ることを恐れず、部下の成長を促すリーダーシップが必要です。
③ 無責任に応援する
「無責任に応援する」というフレーズには、一見ネガティブなイメージがありますが、実はこれが巻込み力を強化するために有効な手法です。例えば、スポーツでミスをした仲間に「ドンマイ!」や「次は大丈夫!」と声をかける場面があります。これは、相手を無条件で応援することで、その人の持っている力を引き出す効果があります。
リーダーシップでも同様に、チームメンバーに対して「絶対にできるよ!」や「大丈夫、次はうまくいくよ!」とポジティブに声をかけることで、メンバーはプレッシャーを感じず、自分の力を発揮しやすくなります。
重要なのは「いい加減」ではなく「良い加減」で応援することです。
このように、余計なプレッシャーを与えずに応援することで、チーム全体のモチベーションが向上し、巻込み力が発揮されます。
特別講師の講義:巻込み力が生んだ奇跡
今回のセミナーでは、ダイヤホールディングス株式会社の松尾健哉社長と、株式会社STオートトレーディングの菅ノ又正人社長が特別講師として登壇し、自身の成功体験を語ってくださいました。
お二人の話を通じて、成功するリーダーは一人で目標を達成するのではなく、社員全員を巻き込み、共にビジョンを追求する姿勢が非常に重要であることが改めて浮き彫りになりました。
松尾健哉社長の講演
社員一人ひとりの意見を尊重し、共通のビジョンを作り上げることで、組織全体のモチベーションと業績を大幅に向上させました。
菅ノ又正人社長の講演
菅ノ又社長は3、4代目社長が多いNLC講師陣7名の中では一番生徒の気持ちを理解できる講師と自らが語るように講義の内容はより実体験に基づいて行われました。
巻込み方は人によって異なり、正解はないことを2名の講師の講義を通じて生徒たちは学ぶことができました。
ワークショップ:巻込み力の実践方法を探る
講義の後半では、受講者が自身の巻込みリストを作成し、どのように巻込み力を実践するかをグループで議論しました。ワークを通して、参加者は自分の職場で具体的に取り組むべき課題と行動計画を立て、次の問いに答えながらディスカッションを行いました
1. 巻き込みたい人をリストアップ
チームメンバーや他部署の同僚など、具体的な名前を書き出します。
2. 相手の取れ高を設計する
彼らが得られるメリットや成長ポイントを明確にします。
3. アプローチ方法を考える
面談やミーティング、カジュアルな場での会話など、効果的なコミュニケーション方法を選びます。
4. フィードバックを得る
巻込みの結果を確認し、必要に応じてアプローチを修正します。
このグループコンサルにより、参加者は自分の立場に応じた実践的な巻込み方法を見つけ、即座に行動に移す準備が整いました。
桃太郎理論で読み解く幹部の役割
NLC第4講では、リーダーシップの役割を「経営」「管理」「専門」の3つに分けて捉える「桃太郎理論」も紹介しました。
桃太郎が犬、猿、雉をそれぞれの特技を活かして役割分担させたように、幹部も異なるスキルや視点から組織を支え、導くことが求められます。
■桃太郎(経営):ビジョンを示し、全体をリードする存在。
■犬・猿・雉(管理・専門):それぞれの強みを活かし、チームを支える。
各幹部が自分の強みを活かし、異なる役割を果たすことで、組織全体がバランス良く機能するという理論は、実際のビジネスシーンにも適用できるものです。
逆境に強いリーダーになるためのレジリエンス思考
巻込み力と同様に重要なのが、逆境に立ち向かい、柔軟に対応する「レジリエンス思考」です。
レジリエンスは、困難に直面した際に落ち込むのではなく、いかに立ち直るかがポイントです。
レジリエンスを高めるための3つのポイント
■メンタルのしなやかさを養う
強さだけでなく、柔軟性が重要です。
■一歩引いて状況を分析する
困難に直面したら、一度立ち止まり、冷静に状況を見つめ直します。
■継続的な学習と成長
正しい知識と経験を積むことで、どんな逆境も乗り越えられます。
まとめ:巻込み力で組織と自分を飛躍させよう
NLC第4講では、リーダーシップにおける巻込み力の重要性が強調されました。
職場でこの力をどのように活かし、実践するかが、これからのリーダーとしての成長に直結します。
本セミナーを通じて得た知識を職場で実践し、巻込み力を活かしてチーム全体を成功に導くリーダーを目指してください。