介護現場の人材育成と定着は、事業運営の根幹を支える重要なテーマです。しかし、単発型の座学研修では“意識の変化”や“継続的な行動の変革”を十分に促せないのが現実です。
そこで本記事では、全国の介護事業者が導入可能な「対面・継続型・実践重視」の研修を展開している8社を厳選しました。
それぞれの企業は「価格設定の透明性」「学びの設計」「現場即応性」「少人数での深い関わり」「成果の明確さ」の観点で特徴が異なります。
本記事では、利用者定着率の向上や職員のモチベーション継続に直結する研修プログラムの選び方のヒントもあわせてご紹介します。
あなたの施設に合った研修を比較検討するうえで、本記事が意思決定のきっかけとなれば幸いです。
目次
HELPMAN JAPAN(ヘルプマンジャパン)
価格・体系が明確:公開型は22,000円/人で明示。法人向けは要見積だが階層別で柔軟設計可能。
実践的な構成:新人向け「CHEER UP!」はワークや自己振り返りを組み込み、翌日から行動が変わる設計。
内容の独自性:新人意欲向上に特化し「職場で元気に働き続ける」を明確ゴールに据えている。
少人数制:公開講座は各地で小規模参加型。法人派遣ではカスタマイズ可能。
成果の明確性:新人1年後の職場定着率が90%以上というエビデンス。自治体や大手法人でも多数導入。
株式会社Blanket(ブランケット)
価格・体系が明確:自治体・法人契約ベースの要見積。例では3回連続講座を無償開催。
実践的な構成:連続研修(例:全6回)を通じ、講義+グループワークで「気づき→実践」まで支援。
内容の独自性:若手介護職員の「悩み・不安」をテーマに共有し、キャリア目標形成へ導く。
少人数制:各回20名程度に抑えて対話を重視。
成果の明確性:文京区など自治体実績あり。「ストレス対処法を得られた」「仲間との共感で離職意欲が軽減」など受講者の声多数。
介護コーチ(三田村 薫)
価格・体系が明確:凝縮版は1日330,000円/団体と公開。6回構成も相談可能。
実践的な構成:コーチング・レジリエンス研修を取り入れ、演習を通じ現場力を磨く。
内容の独自性:講師自身が介護現場経験者。リアルなケースを交えて学べる。
少人数制:研修規模は相談制で、現場の人数に合わせ柔軟対応。
成果の明確性:「離職しない人材づくり」に直結し、導入施設での職員定着率向上が評価されている。
HP:https://kaigocoach.com/contents_236.html
株式会社日本教育クリエイト
価格・体系が明確:法人研修は要見積だが、大規模例(数百人規模)も柔軟に対応。
実践的な構成:マナーや接遇にロールプレイ・ケース検討を組み合わせ、即現場で使えるスキルを定着。
内容の独自性:介護施設での実績が豊富で「介護職に特化した接遇教育」が強み。
少人数制:小規模研修から数百名の階層別まで設計可能。
成果の明確性:導入事例で「研修後の接遇改善」「職員意識の変化」が報告され、離職防止にも寄与。
HP:https://www.create-ts.com/kaigo/training/manners/manners.php
株式会社インソース
価格・体系が明確:公開型は半日18,300円/人〜と明示。法人派遣は要見積。
実践的な構成:内容の約6割をロープレ・ディスカッションに充てる“行動変革型”の研修。
内容の独自性:医療・介護業界専用ページを持ち、現場ニーズを反映したプログラム多数。
少人数制:少人数・部署単位での研修設計に柔軟対応。
成果の明確性:導入後に「クレーム減少」「接遇改善」の効果報告。年間数万件の研修実績で信頼性も高い。
https://www.insource.co.jp/gyokai/kaigo_top.html
ラ・ポール株式会社
価格・体系が明確:訪問8万円/h、5時間20万円〜と明示。長期コンサルも可能。
実践的な構成:現場観察→研修→管理者フィードバックを一連で行い、課題解決に直結。
内容の独自性:施設内で接遇研修を内製化できる仕組みを提供。他施設事例も活用。
少人数制:人数制限なし。少人数~大規模まで対応可。
成果の明確性:全国42都道府県・200件の導入実績。接遇改善により職場の雰囲気や定着率が改善。
HP:https://ra-pport.com/guide.html
株式会社コンクレティオ
価格・体系が明確:人数・時間に応じて要見積。公開講座・派遣ともに可能。
実践的な構成:ケーススタディを題材にしたロープレとグループワークで“使える接遇”を習得。
内容の独自性:介護・医療に専門特化し、一般マナーでなく「現場課題解決」に重点。
少人数制:柔軟に調整可能。個別施設に合わせた設計。
成果の明確性:問題解決型の研修により「利用者満足度向上」「離職率低下」など実績報告あり。
HP:https://concretio-medical.jp/
サンク・ラスタ株式会社 NLC(Next Leaders College)
NLC(正式名称:Next Leaders College)は、サンク・ラスタ株式会社が運営する若手幹部育成・組織活性化を目的とした実践型リアル研修プログラムです。
対象:20–30代の介護職の中堅社員・幹部候補が中心
形式:集合対面研修(異業種混合でのグループワーク中心)
期間/頻度:一生に一度しか受講できない形式(一期制、複数回にわたる継続構成ではない)
内容:価値観共有、問題解決、リーダーシップ、レジリエンス向上などの理論と実践を組み合わせた学びの場
成果:「卒業生の離職率が0%」「モチベーション飛躍的向上」「信頼関係強化」など高い定着・組織貢献の実績があるとされています
料金・時間・人数・実績詳細:公開情報では未確認のため、「要問い合わせ/要見積」となります。
HP:https://tonycollege.net/training-program/
介護職向け継続研修おすすめ8社-比較図
会社名 | 料金(税込) | 講座内容 | 期間・時間 | 1回あたり人数 | 実績・特徴 |
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HELPMAN JAPAN | 公開:22,000円/人(1日) 法人派遣:要見積 | 新人向け「CHEER UP!」研修=意欲・行動変容。法人は階層別にカスタマイズ可 | 1日(7h)/複数回設計可 | 公開:個人単位。法人:応相談 | 新人1年後定着率90%以上。全国展開、自治体実績多数 |
株式会社Blanket | 要見積(自治体では無料実施例あり) | コミュニケーション・離職防止・キャリア研修。グループワーク重視 | 例:全6回×120分 | 約20名/回(例) | 文京区等で実施、若手向け離職防止プログラムに定評 |
介護コーチ(三田村 薫) | 1日5h凝縮版 330,000円/団体 | リーダー養成、セルフリーダーシップ、レジリエンス | 全6回構成または凝縮5h | 応相談 | 現場経験豊富。導入実績多数、離職防止・チーム力向上 |
日本教育クリエイト | 要見積 | 接遇マナー、階層別研修。ロールプレイ・ケース検討あり | 1.5h~/複数回設計可 | 応相談 | 法人導入多数(例:271名を役職別に5回)。全国展開 |
インソース | 公開:半日18,300円~/人 講師派遣:要見積 | 接遇、クレーム、防止等。ディスカッション・ロープレ重視 | 半日/1日~。複数回設計可 | 応相談 | 年間数万件研修。介護業界向け特化ページ有、全国対応 |
ラ・ポール株式会社 | 訪問:8万円/h~ 5hセット20万円~ | 現場観察→研修→管理者FB+継続コンサル(6か月~) | 5hセット/定期6か月~ | 人数制限なし(少人数~大規模可) | 全国42都道府県・約200件実績。接遇改善で定評 |
コンクレティオ | 要見積 | 医療・介護向け接遇・業務改善。ケーススタディとロープレ | 例:1日/2h×2回など柔軟 | 要見積 | 医療・介護特化。公開型・派遣型とも実施。問題解決型 |
サンク・ラスタ株式会社 NLC(Next Leaders College) | 248,000円/人 | レジリエンス・リーダーシップ・AI活用術。介護職経営者の登壇。意欲・定着に定評 | 1講座4h×6回(最終回は公開発表会) | 上限15人 | 卒業生の離職率軽減。意欲・定着で高い評価。異業種交流も強み |
まとめ:介護職員の定着と成長を支える研修選びのポイント
介護現場における人材育成・定着は、事業の安定運営に直結する最重要テーマです。
単発の座学型研修ではなく、継続的・実践的・双方向型の学びを導入することで、職員のモチベーション維持や離職防止に大きな効果が期待できます。
本記事では、全国で導入可能な8社の研修を比較しました。各社は以下のように強みが異なります。
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価格の透明性:HELPMAN JAPAN、インソース、ラ・ポールなどは料金が明確に提示され、導入検討のしやすさが特徴。
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実践重視の設計:ワークやロールプレイを多く取り入れたプログラムが中心で、「現場で明日から使える」内容に特化。
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現場即応性と専門性:介護現場経験者が講師を務める「介護コーチ」、接遇教育に強い「日本教育クリエイト」など、専門性が光る。
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少人数での深い関わり:BlanketやNLC(サンク・ラスタ)が少人数グループワークを中心に行い、対話や内省を重視。
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成果の明確さ:定着率改善、離職率低下、クレーム減少など具体的な成果報告があり、導入効果を数値で確認できるプログラムが多い。
研修選定のヒント
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施設の課題を明確化する
離職防止か、接遇改善か、リーダー育成かによって最適な研修は異なる。 -
価格だけでなく“成果”を重視する
研修後にどのような変化が期待できるのか、実績やエビデンスを確認する。 -
継続型・実践型を選ぶ
単発型よりも、複数回継続や現場フィードバックを組み合わせたプログラムが効果的。 -
少人数・参加型を検討する
大規模講義よりも、双方向の学びが職員の納得感と行動変容につながりやすい。
本記事で紹介した8社の比較は、各施設が「自院・自施設に合った研修」を選ぶための指針となるはずです。
介護職員一人ひとりの成長が利用者満足と施設の安定経営に直結します。今後の研修導入の参考にしていただければ幸いです。